婚約破棄の慰謝料請求をしたい!
お付き合いしていた男性とお別れしました。相手の男性は両親にも婚約者ということで私を紹介し、正式に結婚するのは、次の記念日としました。ところが、記念日前急に結婚する気持ちがなくなったとメッセージを残し連絡が取れなくなりました。その後、彼の友人から他の人と結婚したと聞かされ唖然としてしまいました。私は相手の男性に慰謝料請求できるのでしょうか。
お付き合いしていた男性とお別れしました。相手の男性は両親にも婚約者ということで私を紹介し、正式に結婚するのは、次の記念日としました。ところが、記念日前急に結婚する気持ちがなくなったとメッセージを残し連絡が取れなくなりました。その後、彼の友人から他の人と結婚したと聞かされ唖然としてしまいました。私は相手の男性に慰謝料請求できるのでしょうか。
婚約とは、将来結婚して夫婦になろうとする男女の合意のことで、法律上では婚姻の予約契約と考えられています。また、その合意は、確実にまたは確定的に夫婦になろうとする合意でなければなりません。
婚姻した男女間には、将来に婚姻の届出をすることに向けてお互い努力する義務を負います。もし、婚約破棄が起きると約束した婚姻をしないことに対して債務不履行責任が生じます。
債務不履行責任は、婚姻をする義務を果たせず正当な理由なく婚約破棄した場合等に、債務不履行に基づく損害賠償請求という形で責任を追求していくことになります。
損害賠償を請求するにあたり、婚約が成立していることを証明できる事実が必要になります。当然、口約束だけでも成立しますが、婚約解消やその他のトラブルが発生した場合には、より具体的に婚約を証明できた方が有利に働きます。
証明できるものとしては、婚約証明書、式場の予約表、招待状、婚約指輪に婚約を示唆する刻印、第三者の証言やLINE、メールの文面、結婚する約束をした音声や画像も証拠になります。
■解決力
本件では、相手方も真剣に将来の結婚を約束し、両親にも紹介していることから、おそらく婚姻に値していると言えます。
もっとも、婚約を破棄した場合でも、正当な理由があった場合は慰謝料請求できません。
上記で上げているように、婚約を証明する証拠を備えた上で、慰謝料請求を行ってください。
具体的な方法としては、相手の男性に対し、慰謝料を求め、簡易裁判所に調停の申し立てをすることが考えられます。調停の申し立ては、本人でもやりやすく、証拠の提出なども裁判に比べ厳格なものは要求されていません。また費用も裁判と比べて低額となり、ご負担なく進めていくことができます。もちろん、プライバシーも守られますので、まずは調停の申し立てををして、相手の誠意ある対応を期待するのが良いのではないでしょうか。
ただし、調停には強制力はありません。調停による呼び出しを受けて、相手が出頭しなければ、調停不調となり、この場合は、裁判によって慰謝料を認めてもらうしかありません。